薬剤師のおしごと。
薬剤師は何をしている人?
薬剤師のおしごと。
薬剤師の仕事ってどうも、世間からは見えにくい。
対面で顔が見えてるはずだけど。
顔が見えない仕事というか、職種のようで。
「 薬剤師って何してる人なん?」
「 病院にいったら薬を棚から出して渡してくれている人やろ 」
と、いう感じに思われているのではないかと。
というか、そう言われることもある。
実際に。
なので、その辺りも切り取って書いてもいいのかな〜と思った。
ここで書くことをはあくまで、僕の経験と僕の認識で。
薬剤師全員に当てはまることではないのでご了承ください。
ずっと、言ってるけど僕はできるだけ患者さんに薬を飲んで欲しくないわけで。
(もちろん、生命維持や、症状緩和のために必要な薬はある)→この説明も毎回めんどくさくなってきたけど、一応書いておく。
なんの為にその薬を飲んでいるのか??
先日薬局に来た患者さん。
少し前に他の薬局から自宅の近くの僕がいる薬局に薬をもらいにくる様になった。
毎回、家族が取りに来るので本人に会ったことはない。
(ご高齢の場合はよくある)
そして、この場合は本人と話をしているわけではないので、状態の聞き取りがうまくできない
(伝言ゲームの様な感じになる)
この患者さんはずっと前からロキソニン(痛み止め)を1日3回毎食後で何年も服用していたとのこと。
ロキソニンも含めて。
全て一包化されている一包化
(→飲み忘れや、飲み間違いなどがある人に間違いなく服用してもらうために1回分をまとめて分包すること)
年齢は92歳。
この時点で薬剤師は「え?大丈夫なんか?」となる。
ロキソニンを含めた痛み止めは腎機能が悪い方には注意が必要な薬。
92歳だとだいぶ腎機能が下がっていることが推測されるのだけど。
初回から、しかも家族から入手できる情報は限られることが多い。
まずは本当に飲んでいるのか?
どこの痛みで飲んでいるのか?
と、いうところから。
家族から確認してもらうように宿題を出しました。
2回目の来局。
2回目。
昼、夕食後のロキソニンの残薬を持ち込み。
どうやら足の痛みで飲んでいるとのこと。
朝はどうやら飲めている。
昼夕は飲まなくても痛みはあまりないのか・・・?
で、昼、夕食後のロキソニンは一包化から外すして、持ち込み残薬を使って別にお渡し。
痛みがある時はロキソニンを使ってもらう様に説明。
3回目の来局。
3回目。
昼夕分のロキソニンはまた、ほとんど服用されず持ち込み。
痛み止めの湿布も残りがあると持ち込みあり。
家族より
「どうやら足の痛みはあるけど、痛み止めを使うほど痛くないようだ」
とのこと。
で、今回はロキソニンは全て処方なし。
痛みがひどくなる時だけ、手持ちのロキソニンを飲んでもらうように説明。
年配の方にはよくある。
病院や薬局で
「毎食後にちゃんと飲んでくださいね」
と、いわれて忠実に飲んでるひと。
悪くはない、言われたことを守っているだけ。
症状が改善しているにも関わらず、漫然と服用を続けているケースは多々見受けれらる。
痛くないのに、痛み止めを飲み続けるという無駄に体に負担をかけ続け、副作用が起こるリスクも高くなる。
これを防ぐのは薬剤師の仕事のひとつではあるのだけど。
薬剤師や医師だけでは難しくて。
患者さん本人の意識がとても大切になる。
その薬は何のために飲んでいる薬なのか?
よく考えてもらう必要がある。長くなってしまいましたが・・・。
薬を出すまでの間に、いろんなことを考えながらお薬お渡ししてますよ〜て、ことです。
Facebookのコメントより。
Aさんのコメント
父は、薬を飲むことで安心して生きていました。肝臓その他の負担になるというような話をすると機嫌を悪くしていました。いよいよ調子が悪くなるのを自覚するようになり、私が直接医師に相談、お願いしたら、すんなり、やめたり減らしたりしてくれました。言わなければ、ずっとそのまま?と思うと、逆に納得できない気持ちになりました。
末松の返信
薬を飲むことによる安心感はあってそれによって症状が緩和されることはあると思います。お医者さんが言っていることが全て正しい、飲んでれば安心という思い込みも背景にはあるかもですね。ぶっちゃげ、多くの医師は症状に変わりがなければ、今の処方継続します。状態が変わりない=継続。でも本当は、状態に変わりがなければ、薬を減らす。と、いう考えのほうが僕としては良い気がします。ただし、状態が変わりないかどうかは患者本人の訴えに大きく左右されると思います。薬剤師には診断、処方権がありません。ただ、薬局で聞いた情報をもとに、医師の処方に物言いができる唯一の職種です。是非、薬剤師を活用してほしいですし、そういう薬剤師に出会ってです。
Bさんのコメント
本当にそこよね末松さんの様な薬剤師さんが身近にいらっしゃる患者さんは救われてるわ沢山の方に広めていただきたい
末松の返信
飲む側の意識が本当に大事。飲むなとは言わないし、必要な時はもちろんあって。ありがとうございます!僕が直接関われる患者さんは僅かです。でも全国に同じ様な思いで仕事をしている薬剤師はたくさんいます!是非、そういう薬剤師に出逢ってほしいですね!
Cさんのコメント
素晴らしいそんなふうに考えてくれている薬剤師さんって少ないと思う。私も我慢できる痛みなのに薬を常用していたから、本当によくわかる。何故その痛みがあるのかという根本的な原因に目を向けず、対処療法で薬を飲んでる人が本当に多いよね。
末松の返信
少ないんかな〜俺の周りにはたくさんいるけどな〜笑笑やってることが見えにくい仕事なのかもね…トメが言う様に、結局は本人がどれだけ意識して薬を飲んでいるか。薬を飲むと症状は一時的に楽になるから、考えなくなるもんね。
Dさんのコメント
薬剤師さんみんながひとりひとりの症状を聞きながら〜〜大変だいつも優しく感謝してる。でも末松さんのような人ばかりじゃないから〜〜これからはやっぱり本人に聞けるようにウェブでができるようになるといいね
末松の返信
患者さんからすると医師にも症状を話して薬剤師にも同じ話をするっていう二度手間、と思われるかたも多いです。薬剤師も指名、選択される時代になると思いますよ!
Eさんのコメント
こんなふうに、ひとりひとりの症状に応じて考えてくれる薬剤師さんには出会ったことはありません。医師から処方された通りにお薬を渡さなくて、後で病院の方から注意されたりはしないの??
末松の返信
ひとりひとりにかける時間は、患者さんの状態や処方内容にもよるよね。特に注意が必要な患者さんはより多くの時間を割くしね。もちろん、処方医とは連携と情報共有をするよん!
Fさんのコメント
あるあるですね。誰が気づいてあげないと薬もただの毒になるパターン良かった親切で誠実な薬剤師さんが居て
末松の返信
薬剤師、医師だけでは最適な処方にならない。患者本人の意識が大きいのです。飲まされているではなく、飲んでる薬についてどれだけ意識しているのか。
Gさんのコメント
そういえばわたしが、病院にかかっていたころ素敵な薬剤師さんが、おられましたこういうの食べたらいいよとか生活の注意点とかしばらく、べらべら喋ったりいろいろしてくれてましたよ!しかもそこのドクターもでしたがもう、いいな!と思ったら、薬やめていいけんね。っていぅてくださってました!もう、ドクターも、薬剤師さんも亡くなられましたが
末松の返信
そうなんですね〜。どこに視点を置いているかで話す内容も変わってきますすよね。今はGさんがそういうポジションですね!
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